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校長室から

山口県立豊北・下関北高等学校ホームページにようこそ

 南に狗留孫の霊峰を遙かに望みながら、沈む夕陽を見ようと西に向かえば、波音
高き響灘があり、転じて北に向かえば、近年、観光地としても有名な角島の光芒を
横に見て、やがては、新潮寄せる油谷湾が穏やかに迎えてくれます。

 こうした豊かな自然を湛えた滝部の地に、本校は、昭和20年、山口県立滝部女
子農業学校として誕生して以来、本年創立74周年を迎えた北浦地域を代表する高
等学校として地域から見守られ、そして愛され、この間、9700名を超える有為
の人材を各界に輩出しております。
 その落ち着いた学校の雰囲気や様々な活力ある取組とともに、県下でも郡部に所
在する高校としては、有数の進学校として、その進路の実績は高く評価されていま
す。

 豊北高校は、これまで、平成2年に制定されたOUR MOTTO“One for All ; All
for One.”―自助 奉仕 創造―を校訓として掲げ、「自ら考え、判断し、主体的
に行動できる生徒(自助)」、「他人を思いやり、社会に貢献する生徒(奉仕)」、
「粘り強くやり抜き、常により高い自己をめざす生徒(創造)」を育てたい生徒像と
して、少人数指導や習熟度別指導等による充実した授業をはじめ、朝学や課外、卒
業生によるホームカミングガイダンス、部活動やボランティア活動、創意工夫をこ
らした文化祭や伝統を誇る体育祭、地域を探訪するウォークフェスタなどの様々な
学校行事に生徒、教職員が一丸となって取り組んでまいりました。

 こうした中、平成30年4月には、県立響高等学校と統合する県立下関北高等学
校が本校に開校し、今年度の入学生は、下関北高校第2期生として、順次、新高校
に移行していきます。
 下関北高校では「夢や希望をもって未来を切り拓く、確かな学力を備えた人材」、
「郷土への愛着と誇りをもち、地域や人とのつながりを大切にする心豊かな人材」、
「主体性をもって多様な人々と協働して学び、地域の活性化や課題解決に貢献する
人材」を育てたい生徒像として掲げ、次の7点に力を入れて取り組んでいます。

1 教育課程の特色を生かした学力の定着・伸張
2 基本的生活習慣の確立とコミュニケーションスキルの養成
3 3年間を見通した系統的な進路指導体制の確立
4 家庭及び地域社会と連携した学校内外の生徒の安全確保と情報発信
5 生徒の健康状態の把握と健康の自主管理能力の育成
6 体験を重視した活動の推進
7 地域と連携・協働し、地域の期待に応える存在感のある学校づくり

 高校は、生徒一人ひとりの夢や目標の実現という学校が有する教育的使命ととも
に、社会的使命を有していると思います。
 豊北高校の取組や響高校の伝統を受け継ぐとともに、人口減少・流出といった地
域にあって、地域の担い手を育て、地域を活性化するという本校が担う社会的使命
を果たすことができるよう、開校と同時に導入したコミュニティ・スクールの制度
を活用して、地域の皆様の御支援をいただきながら、生徒、教職員、一丸となって
新しい学校づくりに取り組み、知・徳・体の調和のとれた教育内容を基調とし、豊
かにして質実な校風の樹立に努めてまいります。

 引き続き御理解と御支援を賜りますようよろしくお願いいたします。

                    平成31年4月
                          山口県立豊北高等学校
                           山口県立下関北高等学校
                              校長 山本 弦